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帽子の「裏」を訪ねてvol.1

2024.11.14

#COLUMN#CRAFTMAN#INSIDE#インタビュー

please shere

「帽子一筋30年! 北摂の裁断士を訪ねて」

帽子職人のインタビュー

町工場が多いことで知られる北摂、中でも箕面船場は、70年代から繊維卸商が栄え、一時は「東洋一の商業団地」と呼ばれた町です。最盛期には服やタオルなど200以上の会社があった船場も、今では住宅やカフェなどが建ち並びはじめ、少しずつ町の雰囲気も変わりはじめています。

今回私たちの帽子作りのパートナーになっていただいた株式会社コカジは、1947年創業の老舗の帽子製造会社です。工場には若いスタッフさんからベテランの方まで、工程に分かれてミシンを踏む音がにぎやかに響いていました。

今回お話を伺ったのは、この道30年の裁断士の岡崎さん。ほぼ毎日自社の帽子をかぶって仕事に打ち込む、根っからの帽子職人です。

―コカジさんに入社した経緯を教えてください。

12年前くらい前からかなぁ。19歳の時から帽子屋さんで働いていたんですが、その流れで今のコカジの会長さんに出会って誘ってもらったのがきっかけです。入社して5年間は裁断ではなく縫製をしてたけど、もともと裁断士として仕事がスタートしたのもあって、その後は裁断の担当にスイッチしました。

帽子作り作業風景 作業場での風景

―帽子作りのキャリアがかなり長いんですね。

もう30年以上になりますね。裁断以外にも染工場で手捺染(てなせん)という手染めの工程も担当したり色々しましたが、ほとんどが帽子に関わる仕事です。

―最初のきっかけは何だったんですか?

服や帽子がもともと好きで「もの作ったりする仕事がええなぁ」なんて考えていたら、たまたま近所に帽子工場があるのを知って一回やってみっか!と入社しました。入ってからはじめて作ったのは婦人用のハットでした。

岡崎さんが最初に作った婦人用ハット

―そこから今の会社に入られたんですね。

はい。帽子作りのキャリアが長かったので、先ほどもお話したように入社してしばらくは帽子の工程全体を見る仕事を任されました。今は裁断士と工場長を兼務しています。帽子作りは、裁断や縫製にそれぞれ専門の職人がいるのですが、工場長が全体を統括しながら進めます。

―帽子作りの工程について教えてください。

まず裁断は2通りあって、デザインに合わせた型を使って型押し機で生地を一気に抜く方法と、型紙に沿ってバンドソーで布を切り出していく方法があります。裁断は帽子の形の基礎になるので重要な工程です。そのあと縫製になるのですが、ここも細かく工程が分かれていて難易度も変わります。

裁断工程の様子 帽子の縫製工程

―どういった部分が難しいですか?

細かい部分や形を整える部分が難しいですね。生地の種類や厚さによっても難易度が変わりますし、細かいステッチをきれいに仕上げるには高い技術が必要です。あと薄い生地や、アウトドアやスポーツ系の帽子でよく使われるようなストレッチ素材の生地は特に縫うのが難しいですね。薄い生地はシワができやすくて縫製中にずれたりすることがあるし、伸縮性のある生地は、裁断や縫製の際に伸びてしまうので慎重に扱わないといけません。帽子は工程が多いから、パーツごとのわずかなズレでも全体のサイズが変わってしまうんです。

帽子の生地裁断作業

―素材がかなり影響するんですね。作業中に一番気をつけていることは何ですか?

細部にこだわることですね。例えば、ステッチがずれないようにしたり、縫い目がきれいに揃うようにしたり。思った通りに仕上がらなかった場合や、生地が予想以上に難しかった場合は、何度もやり直すんです。でも、それもまた技術を磨くための経験だと思っていますし、どんなに小さな部分でも妥協せずに仕上げることが大事です。

チームワークで帽子を作る風景

―工程が多い分、チームワークや職人さん同士の交流が大事そうですね。

そうですね。チームワークは大事ですが、それぞれの役割がきちんと果たされないと全体の進行に影響が出ます。特に納期が迫っているときには、皆で協力して効率よく進めることが求められます。一つの帽子を作るのに多くの人が関わっていますから、チームとして一緒に作り上げていく過程が大事だし楽しいですね。お互いにアドバイスし合ったり、技術を共有したりすることで、良いものを作ることができると嬉しいです。

裁断士の作業風景

―チームで製造するからこその楽しさですね。仕事していて大変なことはなんですか?

仕上がりには常に気を張りますが、大きなオーダーが入ったときや新作の発表前は特にプレッシャーがかかります。でも、そのプレッシャーがあるからこそ集中して良いものを作り上げることができるんだと思います。

―岡崎さんにとってやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

やっぱりお客様が喜んでいる姿を見るときが一番やりがいを感じますね。たまたま町中で自分たちが作った帽子をかぶって喜んでくれてるのを見ると「いいよねー」ってなるし、雑誌とかディスプレイで見たりして「これ作ったんだ」と思うと嬉しくなりますね。あとお客様から「この帽子とても気に入っています」といったお手紙やメールをいただくこともあって、そういったご意見は励みになりますし「もっといい帽子を作ろう!」と気合いが入ります。あと職人としてはきれいに裁断できた時が嬉しい。布を重ねて切るんですが、刃を真っすぐに入れないと断面にばらつきが出来るし縫った時におさまりも悪くなる。シャープな切り口で、重ねてもピシッとそろってると気持ちいいですね(笑)

帽子が完成したときの喜び 帽子の仕上がり確認

―最後に、帽子作りに対する思いを教えてください。

帽子は単なるファッションアイテムではなく、かぶる人の個性やスタイルを引き立てる重要なものだと思っています。


だからこそ、一つ一つの帽子に心を込めて作り上げています。かぶっていただく方に「この帽子、いいな」と思ってもらえることが一番の喜びです。

YUI

writing by

YUI

出身は島根県です。趣味は家族との時間やカメラで子供の成長を残すこと。

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Version : 2025/02/12-34

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